mico

micoはデバイスを装着するだけで、ユーザの脳波の状態にフィットする音楽を選曲するシステムです。
micoシステムは、脳波センサつきヘッドフォンと、iPhone用専用アプリの2つによって構成されています。額の部分にある脳波センサによってユーザの脳波を測定し、アプリケーションが脳波の状態を解析。脳波の状態にフィットする音楽を自動で再生します。
micoによってもたらされる、ユーザの無意識から音楽が選曲される体験を、我々は”Music Serendipity”と名付けています。
また、”mico”とは”music inspiration from your subconsciousness”の略称です。

プロトタイプでは、100曲の楽曲が登録されています。それぞれの楽曲には、その楽曲を聴いた過去の被験者の脳がどのように反応したかという脳波パターン情報がつけられています。
まずユーザが脳波センサによって脳波を計測すると、ユーザの脳波パターンをいくつかのグループに分類します。分類後、ユーザの脳波を細かく解析し、現在の脳波パターンと、各楽曲が持っている脳波パターンのマッチングを行い、最も近しいパターンを持つ楽曲を再生します。
このシステムの精度は、ユーザ数によって変動します。つまりより多くの人の脳波情報を集めることによって選曲エンジンを学習させていくことができると考えています。
このユニークな選曲アルゴリズムは、慶応義塾大学満倉研究室の満倉靖恵准教授と荻野幹人研究員によって過去15年分の脳波計測データを活用して共同開発されています。

本プロダクトは2014年のSXSWで初公開されました。

Credit
Creative Director/Planner:Yasuhiro Tsuchiya(Dentsu Lab Tokyo)|Producer:Toshitaka Kamiya(Dentsu Lab Tokyo)|Planner:Kana Nakano(Dentsu Lab Tokyo)|Planner:Tomonori Kagaya(neurowear) | Product Design/Design Engineering:Hajime Kuge(tsug) | Design Engineering:Atsushi Sasaki(tsug) | Product Design/Design Engineering:Ippei Iwahara|Software Development:Nao Tokui(Qosmo)|EEG Analysis/Algorithm Development:Yasue Mitsukura(Keio University Mitsukura Lab), Mikito Ogino(Keio University Mitsukura Lab)