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テクノロジーとクリエイティビティで「未来のアップサイクル」を探る

UP-CYCLING POSSIBILITY

なおして、次へ。
アップサイクリングの創造性を探求せよ。

「UP-CYCLING POSSIBILITY」は、
モノとの向き合い方を変えていくプロジェクト。
捨てられたり、壊れたモノに
テクノロジーとクリエイティビティを継ぎ足し
新たな機能や価値をつくりだす。
人と地球を癒す
「未来のアップサイクル」の可能性を探っている。

2020年代に入り、人がつくったモノの重さが、地球上の生物の重さをこえた*。
私たちは毎週、私たちの体重よりも多くのモノを生みだしており、新しくつくりだすことだけが未来につながるのではない時代に、人類は生きている。

新しいモノをつくらずに、新しくつくる技術に「金継ぎ」がある。金継ぎは、欠けたり割れたりした器を漆で接着し、キズあとを金粉や色漆で装飾する。器の欠けが大きいときには、別の器の破片をつかって修復することもある。装飾されたキズあとは、ユニークで美しい模様になる。傷を美しさに変えていく金継ぎは、疲れたり傷ついた心の癒しにもつながると世界的にも注目を集めている。
同じように、壊れたモノに新しい機能を組み合わせてパワーアップさせることで、モノをつくらずに新しいことを作りだせないか?というアイデアからUCPプロジェクトがスタートした。

壊れたコップや茶碗には、さまざまな機能が入ったパーツが金継ぎされている。電流の方向を変えることで温度をコントロールできるペルチェ素子を継いだ茶碗では、新しいくちあたりを楽しむことができるようになり、電気信号を運動に変えるアクチュエータを継いだティーカップは、振動を新しい味覚として楽しむことができる。折れてしまった傘の骨はLEDライトに替えることで、夜道を歩くときにも明るくて安全な傘にパワーアップした。

*Elhacham, E., Ben-Uri, L., Grozovski, J.et al. Global human-made mass exceeds all living biomass. Nature, 588, 442-444 (2020).

Credit

Project
Creative Director:Kana Nakano | Art Director:Natsuki Tomoda | Planner+Copywriter+Videographer:Koji Hirohata | Planner+Copywriter+Designer:Kou Mikuni | Planner+Creative Technologist:Momoka Nakayama | Creative Technologist:Ryosuke Ono | PR Planner:Yoko Kohata | Music:Kazuya Kishimoto (Dentsu Lab Tokyo) | Producer:Keisuke Kamiichi(Dentsu) | Producer:Tomonori Kagaya | Translator:Hiromi Saito | Technical Cooperation:Kozue Nakano | Joint Research (hot/cold sensation):Kenzo Ibano (Osaka Heat Cool),Yuichi Ito,Mai Kamihori (Aoyama Gakuin University) | Kintsugi Superviso+Technical Cooperation:Tsugu Tsugu Inc.

Exhibition
Creative Director:Yasuhiro Tsuchiya | Producer:Toshitaka Kamiya, Kohei Ai (Dentsu Lab Tokyo) | Designer:Kiyomi Koyama (Common inc.) | Planning:Shoei Inc. | Exhibition Cooperation : Koshin Planning