モネの『睡蓮』に描きこまれたその日の空気は、
一体どんな空気だったのだろう。
絵画世界に描かれた空気と、今、私たちがいる場所の空気がリンクしたなら？

℃urationは「空気」によって新しいアートとの出会い方を作り出すプロジェクト。
私たちはAI技術を用いて、過去にアーティストたちが描き残した風景画を読み解き、
そこに描かれた風景を流れる「空気」が、どのような気温・湿度だったのかを推定することに成功した。

鑑賞者のいる場所と近しい気温・湿度情報を持った風景画を表示する額縁型のディスプレイを制作。
現実の世界と絵画の世界を空気によってリンクさせることで、
まるで絵画の世界から「空気」が吹き抜けてくるような、新しい鑑賞体験を作り出した。

℃urationは、日本でも有数のアート見本市であるアートフェア東京で発表された。
「空気」によって、アーティストの生きた時代と現在を繋ぎ、新しいアートとの出会い方を作り出した。