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「Playful Solution」を体現する20のプロトタイプ

Dentsu Lab Tokyo OPEN LAB 2025

2025年12月、Dentsu Lab Tokyoは「OPEN LAB 2025」を開催しました。
会場に並んだのは、この1年で取り組んできた20のクリエイティブR&Dのプロトタイプ。来場者には、それらを実際に体験してもらいました。OPEN LAB 2025は、Dentsu Lab Tokyoにとって研究成果を披露する場であると同時に、私たちが日々どのような姿勢でR&Dに向き合っているのかを、そのまま可視化した場でもあります。

Lab Tokyoが大切にする「Playful Solution」

私たちDentsu Lab Tokyoは、「Technology×Creativity」で、新しい体験やソリューションを生み出すクリエイティブR&Dチームです。情報があふれ、AIが進化した現在。表現や選択肢が容易に量産され、広告表現やプロダクト、ライフスタイルまでもが均質化していく未来が予測されています。その中で私たちが強く意識しているのは、「正論だけでは人の心は動かない」ことです。

人が行動を起こすきっかけは、理屈よりも直感や感情にあります。なんだか気になる。少し触れてみたい。そうした感情の入口をつくるために、Dentsu Lab Tokyoが大切にしているのは、解決策に喜びや驚き、忘れられない体験などを掛け合わせることで、楽しんでいるうちに課題も解決している状態を組み込むこと。この考え方を、私たちは「Playful Solution」と呼んでいます。

失敗を前提に自ら手を動かす、R&Dの場

Dentsu Lab Tokyoでつくられるプロトタイプは、クライアントワークから生まれたものではありません。クライアントワークではないからこそ、自ら課題を設定し、手を動かし、失敗しながら、アイデアを育てることができると考えています。もちろん試行錯誤の中で得られた知見や発想は、結果としてクライアントや社会の課題へ応える提案にもつながっていく。実際に事業としても大きく成長を続けており、多くのクライアント企業から注目をいただいています。OPEN LAB 2025は、そうしたプロセスの現在地を外部へ開くための場でもありました。

先回りして考えた「問い」を、体験として提示する

OPEN LAB 2025の会場には、五感の拡張やコミュニケーションの再設計、価値の再定義、新しい関係性の探究など、さまざまなテーマで20のR&Dプロトタイプが並びました。アプローチや表現は異なるものの、いずれも共通しているのは、発想の面白さや技術的な新しさだけを競うものではない点。全てのプロトタイプで、社会課題やビジネスとの接続が意識されています。

たとえば「なんでちゃん」は、私たちの好奇心や想像力を広げてくれる、AIによる対話型のぬいぐるみロボットです。問いに対してただ答えをくれる存在ではなく、ヒントを出したり、似たような例示をしたり。会話を通じて思考を深めることができるため、子どもはもちろん、大人にも刺激を与えてくれます。イベント等でのキャラクター活用の他、教育系商品・サービスの開発にも展開を想定しています。

また「さわれる読書」では、FANTOUCHIEというハプティクス技術を用いることで、物語の世界の言葉から、そのさわり心地を実際に感じることができます。空想の言葉でも可能なため、まだ触れたことのない感触も体験可能です。より没入感のあるゲーム・読書体験や、障害の有無にかかわらず楽しめるプロダクトの開発、製品・ブランドの世界観表現など、幅広い応用が期待されています。

Dentsu Lab Tokyoは体験の面白さを提示するだけで終わらせず、そこから得られる発見をクライアントワークや社会課題の解決へとつなげていくことを大切にしています。遊び心は、その思考と実践を動かすための起点です。

OPEN LABが示す、Dentsu Lab Tokyoの現在地

OPEN LAB 2025は単なる展示イベントではなく、Dentsu Lab Tokyoの思想や姿勢を凝縮した場にすることができました。遊び心を起点に、失敗を恐れずに手を動かしながら、社会やビジネスへ還元することも忘れない。その積み重ねが、次の価値や体験を生み出していきます。人の心を動かす「Playful Solution」とは何か。その問いに向き合い続けるためのR&Dを、私たちはこれからも実践し続けます。

OPEN LABで発表したプロジェクトの一部は以下の各プロジェクトページでご覧いただけます

Coded Fireplace – あらゆるスクリーンを“暖炉”に変える、小さなデジタル・インテリアデバイス

Immersive AI: Project – 対話AIによる新しい体験

+ソナエAI – 「いざという時」に命を守る行動を支援

UP-CYCLING POSSIBILITY:SA→SHI – テクノロジーとクリエイティビティで「未来のアップサイクル」を探る

PRINT HOPE PROJECT – 被災地の“いま欲しい”を現地でつくる新しい支援のかたち

パチパチペーパー – 紙の特性を活かした知育玩具の開発

Feelter – こころが動くと、世界が変わる。

なんでちゃん – こどもも、おとなも、好奇心と想像力を広げる対話型ぬいぐるみ

アスのきおく – 3D生成AIを活用し、動物の本物のうんこを題材にしたゲームを開発

ロボットの眠り方の研究 – 夢を見るロボット

RESONANT INSCAPES – 音から連想される情景で、音楽を目で楽しむオーディオビジュアルシステム

さわれる読書 – 物語の世界のさわり心地を楽しむ